細かくて不規則なモールドを作る
日本地図の都道府県を、地図見ながらおおまかに分けてやるくらいならできる。
でも、世界地図を分けてみろ!は無理。「いぐあな」のモールドも同じようなモン。
5~10個程度で鱗をおおまかに分けてとらえる。
形状y配置がわかりやすくなるし、確認や直しも容易になる。
同じ大きさ・形状のモールドなら、迷わずシリコン型押し用の型を作るトコだが、
「いぐあな」のように不規則な形状、大きさ、配置のモールドは、実に製作者泣かせ。
簡単にはトレースできない。
あと、厄介なのが鱗の形状。ボリュームもまちまちなので、
角度によっては、見え方がかなり違ってくる。
出来るだけ違う角度の画像資料を、白地図法で分割し立体的にとらえる必要がある。
つねに、全体とブロックの位置関係やモールドの流れや作る手順もポイントになってくる。
あとは、チマチマと修整を加えながらやっていくだけ・・・
これも、3回目の「いぐあな」製作で、はじめて気がついて考えたコトなんです。
ビリケンのときは?エポパテ丸めて雰囲気だけで作っちゃいました。
当時はホントにそんなレベルだったんですよ・・・
ジオマトng原型の過去記事頭部を見ても、鼻孔周辺部の造形なんぞ同じように
ヤっちゃってますねぇ・・・(汗)
もっとも、「いぐあな」トレースしようなんて思う方が、そんなにおられるとは考えていませんですけど。
20:55追記オマケ「本日のいぐあな」
ここまでのモールドの状態とクォリティーの確認。
グンゼカラー「日本海軍色」を筆塗りし、1個1個のモールドを見る。
微妙な鉄筆の加減が思うようにできているか・・・
ソフビにした際に墨いれがしっかりでき、かたちが認識できる。
単調なスジ彫りや運河彫りは避けたい。そして何よりハリーハウゼンタッチがどのていど
トレースできているかどうか・・・
とりあえずは及第点か?このまま作業を進めるがやはり、繊細な仕上げ作業は必要のようだ。
・・・ふむ・・背中と腹の境目のゴツゴツはもっとゆるやかなライン。
真ん中あたりのトップ等で修整かなぁ・・・
25日9:35追記 オマケのオマケ「実際の修整」
!11:40画像まちがえたぁ・・・慌てて差し替えました(陳謝)
資料と見比べて修正箇所を「楽しく」さがす(笑)
「やったぁ~っ♪見ぃ~つけたっ」その勢いのまま、削り落とす。
完全なトレースなんか不可能は百も承知。少しでも近づきたい。
「ウチは商売じゃないですから」
この贅沢を楽しむ。それこそがホビーなんだと思う。
「つくる楽しさ」見つけたモン勝ち(価値)
蛇足・・・
ヤフオク売れねぇ~~~~っ(笑)
エフトイズバルキリー出品終了したらひっこめよう。きっと、
「魁鷹」に乗せるのが天命に違いない♪
エクスプラスのタロスをお安く落札。エクスプラスのハリーハウゼンも入手するには好機。
今のうちですね♪
イーマやサイクロプスはイマイチだけど、タロスやサイクロプスに圧勝したドラゴンは
なかなか良いと思うのだけど・・・
でも、なんで「リドサウルス」だけ商品化されなかったんだろう???
Mさんなら知ってるかなぁ・・・
17:35修整後の「いぐあな」
特徴的な大きな鱗も修整。
背中と腹を区切るゴツゴツも修整。
ついでに残りの部分の鱗作業。
肩と背中の白い部分が本日のメイン作業・・・
残念ながらこの一部分は資料見つけるまでのデッチアップ。
肩は腕とあわせてかなりの修整となる筈なので、とりあえずの造形。
トレースと違い、ほんの30分の作業。体表のモールドについては、この積み重ねです。
1つ1つのモールドを丁寧に作ることは大切ですが、モールドの下地、
つまりは全体の形状に隠れた微妙なラインをデッサンできるかどうかも、とても大切なんです。
ところで「いぐあな」後ろ足だけで安定して立ってくれてます。
これは胴体がほとんど空洞だからなんですね♪
陶芸の技法で「筒」にしたのはやはり正解でしたね。